ブラームス/交響曲第4番
ブラームス/交響曲第4版ホ短調作品98@ジョン・バルビローリ/ヴィーン・フィル(EMI:TOCE-3096)
1967年12月の録音.
この録音は一時期,よく聴いていた録音で,確か某県立図書館(?)の所蔵LPを借りてダビングしたテープを高校時代,散々聴いたのだった.いま聴いても,憂愁と諦観のブラームス,という第4番のイメージを最も良く再現した演奏だと思う.同時期に,やはりよく聴いていたもうひとつの録音,カイルベルト/ハンブルク国立フィル(テレフンケン)の演奏が剛直と赫怒のブラームスだったのとは対照的な演奏である.どちらもこの音楽に相応しい表現だろうけど,個人的な好みはカイルベルトの方かな(^^;).ただ,だんだんと自分に残された時間が少なくなってきていることを感じ始めてきている身としては,バルビローリの表現が身に沁みるようになってきているような気もする.
おかげで,昨日の混乱からは落ち着いてきたようなところ.やっぱり僕に必要なのは,生身の人間(出来れば異性)との知的な対話だよ,ということを再認識した次第.これで何とかなれば.
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コメント
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私はバルビローリ盤好きっす。何より困るのはクライバー盤。何故か対位法が対位法に聴こえないナゾの演奏(笑)。
投稿: ふみお | 2008/11/21 23:08
>>ふみおさん
クライバーはブラームス好きだったみたいですけどね(^^;).
確かにクライバーのDG盤聴くと,なんだかオーケストレーションが団子みたいになってますね.彼の場合は,ブラームスに関する限り対位法より音色の方が優先だったようですから,バイエルン国立管絃楽団との4番の映像を見たときも,ところによっては絃がプルト毎に弓の返しを逆に弾いていたりするのがわかりました.あれは,ブラームスの渋い音色を捻り出すための強硬手段だったのでしょうが.
投稿: G.C.W. | 2008/11/24 15:52