ブラームス/4つの小品作品119
ブラームス/4つの小品作品119@ヴィルヘルム・ケンプ(DG:POCG-90117)
1963年3月の録音.
4曲通して12分ほどの,ブラームス晩年の静かな音楽.1曲目から3曲目は「間奏曲」,4曲目は「狂詩曲」と題されているが,タイトルはほとんど意味を成さず,世間の喧騒とは無縁の,作曲者のつぶやきが音楽になったような,「珠玉の老成」といった趣きの作品群に仕上がっている.これはもう,ケンプやエドウィン・フィッシャーのようなピアニストが弾くに相応しい,としか評しようのない音楽であり,またケンプがその音楽を地で行くような演奏を,ここで繰り広げてくれているのは僕にとっての幸いである.
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