ベートーヴェン/交響曲第6番
ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」@フランツ・シャルク/ヴィーン・フィル(HMV/プライザー:90111)
1928年4月4日と11日の録音.
シャルク(1863-1931)はブルックナーの改竄版を作ったことで兄のヨーゼフ・シャルクやフェルディナント・レーヴェとともに「三使徒」ならぬ「三悪人」(^^;)の如く言われていることもあるヴィーンの指揮者.先日取り上げた同年生まれのヴァインガルトナーともども,マーラーからは無能な指揮者とみなされていたらしい.
この「田園」に聴くシャルクの芸風は,「田園」の描写に気配りしながらも,きびきびしたテンポで颯爽と走る,非常にモダーンでスタイリッシュなもの.年下のハンス・プフィッツナー(1869-1949)の方が遙かにロマンティックで濃厚な指揮振りである.確かに激しくテンポを動かし疾風怒濤な指揮を聴かせたらしいマーラーとは相容れそうにも無い(^^;).
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