ブルックナー/交響曲第4番
ブルックナー/交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」@ヨゼフ・カイルベルト/NHK交響楽団(キング:KICC 3051)
1968年5月21日のライヴ録音.
今年が生誕100年になる,カイルベルト(1908-1968)が急死の直前に来日した際のライヴである.カイルベルトはブルックナーのスタジオ録音を6番と9番しか残してないので,このようなライヴが発掘されていることはファンとしてありがたく思う.で,演奏しているオケがN響ではなくベルリン・フィルとは言わないまでも,ハンブルクのオケか,せめてバンベルク交響楽団でも,と思わないでもないけれども,同時期に出た7番のライヴに比べれば,曲にも助けられてN響は踏ん張っているようである(^^;).同じくN響での「第9」が奇跡的な出来だったことを思い出しても仕方が無いが,それにしても「ダメなオケなど無い.ダメな指揮者がいるだけだ」というトスカニーニに仮託されている箴言のとおり,N響はカイルベルトの棒の下で,当時の実力以上の力を出しているのではないか.
« マーラー/交響曲第6番 | トップページ | チャイコフスキー/交響曲第6番 »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント