マーラー/交響曲第8番
マーラー/交響曲第8番変ホ長調@ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(DG:463 747-2)
1970年6月の録音.
その動員される規模の大きさと第1部の華やかさから,祝典などの機会に使われることの多い作品である.細部をいろいろ眺めてみると,第1部と第2部の歌詞の脈絡や,第2部の冗長さなど,突っ込むところはいろいろあるのだろうけど,これほど見事なソナタ楽章を作曲家自身が書かなかったかもしれない第1部など,まさに天才のなせる業だと思わせるところも多く,その玉石混交なごった煮的な魅力故に,聴き所には事欠かないかもしれない.
クーベリックの指揮は見事なもの.これだけ大規模で見通しの悪い作品を,よくもここまでまとめあげたものだと感心する.
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