モルター/クラリネット協奏曲第1番
モルター/クラリネット協奏曲第1番イ長調@ヘンク・デ・グラーフ&マリアン・ファン・スターレン/ロッテルダム・アマデウス・アンサンブル(ブリリアント:93337)
2006年10月25日と26日の録音.
ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765)はカールスルーエを中心に活動した作曲家でヴァイオリン奏者.幾つかの宮廷楽団で指揮者も務めている.
モルターの6曲のクラリネット協奏曲は,カール・シュターミッツ(1745-1801)の10曲の協奏曲に先んじて書かれた,現存する最古のクラリネット協奏曲ということで評価されているようである.後年,他の作曲家によって書かれたクラリネット協奏曲に比べて使用されている音域が高めなのは,クラリネット自体が18世紀初頭に出現した楽器で,未だ発達の途上にあって楽器の性能に限界があったからだろう.
それほど深い音楽では無いが,流麗で肩の凝らない上品な作品である.
« 大博打 | トップページ | プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第1番 »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント