ブラームス/交響曲第2番
ブラームス/交響曲第2番ニ長調作品73@セルジュ・チェリビダッケ/シュトゥットガルト放送交響楽団(DG:POCG-10156)
1975年4月11日のライヴ録音.
チェリビダッケ(1912-1996)が,もっとも脂の乗り切っていた時代の記録である.とにかく,冒頭の三連符以降,それが作品の源であることを強調するようなリズムの区切り方を特に第1楽章で頻繁に行うので,思わず同じくチェリビダッケの振ったブルックナーの第4番の終楽章のコーダにおける「三連符の洪水」(^^;)を思い起こさせる.また,全体的にピアノ(小さな音)と柔らかいアクセントが演奏の基調であるため,第3楽章はひたすらピアノだけの演奏になってしまい,第1楽章や終楽章では時々思い出したように現れる強奏が強い印象を残すことになる.特に終楽章のコーダの盛り上がりは狙いがミエミエ(^^;)とはいえ,やはり見事なもの.
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