大栗裕/ヴァイオリン協奏曲
大栗裕/ヴァイオリン協奏曲@高木和弘&下野竜也/大阪フィル(ナクソス:8.555321J)
2000年8月の録音.
大栗裕(1918-1982)は大阪は船場の生まれ.家業を放擲して東京でホルンを学び,東京交響楽団(現在の東京フィルの前身)から日本交響楽団(現在のN響の前身)を経て,朝比奈隆の大阪フィルでホルン奏者として活動する傍ら作曲も手がけた.恐らく,吹奏楽の分野では現在も作品が演奏されている日本の作曲家のひとりだろうか.
このヴァイオリン協奏曲は1963年11月にヴァイオリン独奏に辻久子を迎え,朝比奈隆が振る大阪フィルにより委嘱元の毎日放送にて初演されている.約30分ほどの作品で,楽章配置などほぼ西欧古典の形式に則っているが,使用されている旋律は実に日本的なもので,このあたりの感性は吹田出身の貴志康一(1909-1937)のヴァイオリン協奏曲に通じるものがあるような.
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