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「貸出至上主義者」度チェックβ版

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2008/08/29

「県立図書館」私論

asahi.com:県立図書館「3連覇」-マイタウン岡山
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000808200002

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 『市民の図書館』においては,「県立図書館」は否定すべき対象なんですよね(14頁等).存在そのものが,ほぼ黙殺されています.「図書館の組織網」に一章を割いておきながら(95頁から),そこには相互貸借の対象として「県立図書館」は登場しませんし,もちろん「デポジット・ライブラリー」的な構想も無い.『市民の図書館』信者にとって「県立図書館」が市町村立図書館のバックアップやデポジット・ライブラリーではなく,単なる等価な公共図書館のひとつに過ぎない存在であることは,例えばケペル先生が兵庫県立図書館に来館者への直接貸出を実施させるべく圧力をかけ,実現したことを誇らしげに書いている(ケペル先生のブログ: 兵庫県と全国図書館大会)ことからも明らかですが,これからもそれでいいのでしょうか.

 実は『中小都市における公共図書館の運営』(中小レポート)にも「図書館協力」(202頁から)という項目があるのですが,そこでは県立図書館の役割が,当時の思想的な限界はあるものの,明示されているのですね.そこには不充分ながらもデポジット・ライブラリーの構想の萌芽も認められます.ですから,『市民の図書館』における県立図書館の黙殺は,『中小レポート』の思想と構想から見ると「裏切り者」(^^;)である可能性が大きいのですよね.少なくとも,県立図書館の役割に関する限り,県立図書館を否定し黙殺した『市民の図書館』は『中小レポート』の正当な後継者とは言い難い.『中小レポート』の思想と構想から考えれば,予算が少ないという点は問題視されても,兵庫県立図書館の「図書館の図書館」という開設当時の構想はそれなりの正当性を持っています.県立図書館が市町村立図書館と単に等価であっては「県立図書館」の意味が無いはずなのですが,ケペル先生たちは何を血迷ったんでしょうかね.

 というわけで,県立図書館が「個人貸出冊数」の多寡を競い合う状況というのは,「県立図書館」に『市民の図書館』の思想が,その固有の役割を無視して投影されているということであり,相互貸借という公共図書館のネットワーク(組織網)を破壊することにつながりかねない,危険な認識が業界の内外にはびこっているということになるのではないかと.特に『市民の図書館』の思想と構想の限界(貸出至上主義はポピュリズムを蔓延らせ,結果的に新自由主義を公共図書館に持ち込み,公共図書館の成長を疎外するばかりか,「良い公共図書館」の指標たりえない)が既に明らかになっている現況においては.

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