シューベルト/八重奏曲
シューベルト/八重奏曲ヘ長調D803@ヴィーン室内アンサンブル(DG:437 318-2)
1980年2月と3月の録音.
直接にはフェルディナント・トロイヤーというクラリネット奏者の依頼を受け,ベートーヴェンの七重奏曲作品20に範を採り1824年に書かれたという,絃と木管のための合奏曲である.6楽章からなり,演奏に小1時間ほどを要する.晩年の「無暗に長いシューベルトの器楽曲」という作風がそろそろ出始めている作品で,規模の大きさから「交響曲の下書き」説さえあったらしい.まあ,交響曲とするには少々求心力を欠いた音楽で,むしろセレナーデ的な,肩のこらない親しみやすさがこの作品の取り柄である.
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