ベートーヴェン/交響曲第6番
ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」@オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管絃楽団(EMI:7 63358 2)
1957年10月の録音.
何だか昨日今日,突然「田園」が聴きたくなったんだけど,あまり好きな曲じゃないのが災いして,あまりCDの持ち合わせが無いのね.悠揚迫らぬテンポのものがいいので,昨日はプフィッツナー(ポリドール/プライザー)を聴いていたんだけど,これは以前当blogで取り上げた記憶があるので,今日は普段ほとんど聴かないクレンペラーの「田園」を引っ張り出す.
「格調高い」とは,まさにこのような演奏を言うのであろう.意外に音色がふくよかで,第5や第9で聴かせる,禁欲的で剛毅な印象からは若干遠い.もちろん,アンサンブルは素晴らしいもので,すべてがクレンペラーの意思の下に統一されているのだが,「田園」の音楽にクレンペラーの方が歩み寄っているような演奏である.
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