J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046@ヘルマン・シェルヘン/ヴィーン国立歌劇場管絃楽団員(ウェストミンスター:MVCW-14027/14028)
1960年3月の録音.
ブランデンブルク協奏曲の6曲中,最も規模の大きな作品.今や,発掘されたライヴ録音での奇矯な演奏で知られるシェルヘン(1891-1966)だが,ウェストミンスターへのバッハ録音では一貫して(時代の制約はあるにせよ)原典への回帰を目指した,真摯な演奏を繰り広げている.未だ古楽派が勃興していなかった時期に,新古典主義風なバッハを,しかも今でも聴ける水準で(シェルヘンより若かったはずのカール・ミュンヒンガーなど,一時期は大いにもてはやされたにもかかわらず,忘れ去られ廃れてしまった演奏家もいると言うのに)録音したというのは,如何にも八方破れなシェルヘンらしい(^^;)仕事ぶりのような気がする.
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