シュールホフ/絃楽四重奏曲第1番
シュールホフ/絃楽四重奏曲第1番作品8@イザイ四重奏団(フィリップス:434 038-2)
1989年7月の録音.
エルヴィン・シュールホフ(1894-1942)はナチの強制収容所で命を落とした作曲家.ジャズに影響を受け,リズムの饗宴を全面的に展開した作品を書いた.師の一人が,あのマックス・レーガーであることもあってか,ブラッハーやハルトマンのような暗い情念のリズムではなく,皮肉混じりながらも豪胆であっけらかんとしたリズムの音楽である.
絃楽四重奏曲第1番は1924年の作品.急-急-急-緩の4楽章からなり,前3楽章が飛び跳ねているのに,終楽章がガラッと変わって,死に絶えるような陰陰滅滅とした音楽なのが風変わりである.
« アッターベリー/交響曲第2番 | トップページ | 昭和59年,夏 »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント