ドヴォルジャーク/新世界より
ドヴォルジャーク/交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」@西本智実/ブダペスト・フィル(キング:KICC694)
2008年3月29日から31日の録音.
「新世界」に関しては当方,カレル・アンチェル/チェコ・フィル(スプラフォン)を中心に,右にはフリッチャイ/ベルリン・フィル(DG),左にはポール・パレー/デトロイト交響楽団(マーキュリー)という両極端を判断の座標に据えている.西本の演奏はアンチェルとフリッチャイの間の線.もう少し豪快に振るのかと思っていたら,意外にそうでもない(^^;).アンサンブル重視の,丁寧な演奏である.それも楽章を追うごとにドライヴが慎重になっていくので,終楽章があまり盛り上がらないように聴こえるのは気のせい?
あのクルマのCMから受けた印象のおかげで,豪快かつ躍動感溢れる演奏をこちらが期待しすぎたのかもしれない.単に作品と相性がよくないだけなのかもしれないが,残念ながら「悲愴」や「革命」ほどはおススメできない.
« ショパン/ピアノ協奏曲第1番 | トップページ | シューベルト/グランド・デュオ »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント