マーラー/交響曲第1番
マーラー/交響曲ニ長調「巨人」@若杉弘/東京都交響楽団(フォンテック:FOCD 3274)
1989年10月20日,サントリーホールでのライヴ録音.
1888年の「ブダペスト稿」を改訂した1893年の「ハンブルク稿」による演奏であり,第2楽章に「花の章」があり,「巨人」の標題に正当性があり,という演奏.「ブダペスト稿」は終楽章に原稿から削除された箇所があるため,現在では演奏不能との由(だったはずだが,何処かで「ブダペスト稿」と銘打ったCDが出たという記事を見た記憶がある.ありゃ何だったのだろう?).
なんとなーく,ひ弱な感じがするのは,少々遠い録音のためばかりではあるまい(^^;).終楽章ではホルンに立ち上がらせる指示も無いし,「花の章」が第2楽章としてしっくり来るような,夢見心地なところがハンブルク稿の美点でもあり,また弱点でもあることがわかる.これを更にがっちりと4楽章の交響曲に仕立て直すことにより,現在普通に聴くマーラーの「交響曲第1番」が完成するのは,実に1906年に出版されるウニフェルザル社のスコアである.
今日からCDプレーヤーが,1年ほど使用したソニーのDVDプレーヤーからデノンのDCD-755AEになりました.音の柔らかさがさすがに違います(^^;).他のシステムは相変わらずテクニクス(!)のバラコンのままです(MDプレーヤーのみ追加で買ったケンウッド).あと何年保つかなあ,このアンプ(SU-A900).かなり酷使していると思うのだけど,1回も故障したことが無い.ありがたいことです.
« ショスタコーヴィチ/チェロ・ソナタ | トップページ | 道徳ではなく規則だろうに »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント