バルトーク/絃楽四重奏曲第1番
バルトーク/絃楽四重奏曲第1番イ短調作品7・Sz.40@アルバン・ベルク四重奏団(EMI:3 60947 2)
1983年から1986年にかけて録音された全集から.
1907年ごろ,バルトークが民謡収集のフィールドワークを精力的に行っていたころの所産である.同時期の失恋も,特に第1楽章に反映されているらしい.3楽章からなるが,ラルゴ-アレグレット-アレグロ・ヴィヴァーチェという「序・破・急」のような構成をとるところが,もう独墺風じゃない(^^;).この作品によって,ベートーヴェンとシューベルト以来沈滞していたかに見えた絃楽四重奏曲というジャンルは息を吹き返し,バルトークの6曲からショスタコーヴィチまで命脈を伝えることになる.
あまり始終聴くような作品ではないので,演奏について的確な評価を下すのは難しいが,各人の技巧が高すぎるのか何なのか,少々易々と弾かれすぎているような気もする.バルトークの音楽って,もう少し内圧の高いものだと思うのだが.
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