チャイコフスキー/交響曲第5番
チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調作品64@コンスタンティン・シルヴェストリ/フィルハーモニア管絃楽団(EMI:5 68229 2)
1957年2月の録音.
シルヴェストリ(1913-1969)はブカレスト出身の指揮者.17歳で指揮者デビューした神童だったとか.ブカレストでキャリアを積んだ後,1956年以降は主にパリとロンドンで活躍した.大変に身振りの大きな指揮による,振幅の激しい演奏で知られ,僕は未聴だが,EMIに残したヴィーン・フィルとのショスタコーヴィチ/第5番はヴィーン・フィルを引きずり回した怪演らしい.毒舌家だったとおぼしきアレクサンドル・ガウクはシルヴェストリを「見掛け倒し」と酷評していたそうだ(もっとも,このガウクの話には続きがあって,「では,同じように派手な指揮姿で評判のバーンスタインは如何ですか」と訊ねられたガウク,「あいつだけは別だ,あれは天才だ」と評したと).
で,このチャイコフスキー.さすがに得意の演目だったとみえて,テンポの動かし方など堂に入っている.テンポの動きが曲想にあっていて不自然さが感じられない.終楽章の突進力はなかなか(^^;).
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