「大阪府立国際児童文学館廃止に反対するパブリックコメント」について
既に報道等で伝えられているように,大阪府立国際児童文学館は現在,橋下徹府知事による『大阪維新』プログラム(案)中の財政再建プログラム試案 に基づく公の施設の方向性により,一方的に施設の廃止・大阪府立中央図書館への移転・統合という名のコレクションの解体,という未曾有の危機に直面しています.1984年,国際児童年を期に12万冊のコレクションを寄贈した鳥越信氏が未だご健在であるにもかかわらず,これまでの功績へのリスペクトも感じられぬ府知事により,大阪府が貴重な資産を失おうとしているのは残念を通り越して言葉がありません.
この事態に対して危機感を抱いた方が,僕の関心をそちらに向けてくれたおかげで,この前代未聞の暴挙が行われることについての理解を深めることが出来,その危機感からパブリックコメントを作成,送付しました.急いで書き上げたものなので,制限字数を超過してしまい,3分割して送ったために文章が一部重複しております上に,数字の間違いなどもありますが,大局は外していないつもりです.大阪府立国際児童文化会館存続のパブリックコメントを推敲するために,当blogの読者の方で必要とされる方がいらっしゃいましたら,ご自由にお使いください.
大阪府立国際児童文学館廃止に反対するパブリックコメント(その1)
大阪府立国際児童文学館廃止に反対するパブリックコメント(その2)
大阪府立国際児童文学館廃止に反対するパブリックコメント(その3)
そもそも成立する上で思想の異なる二つの施設を,単に活字媒体を扱っているからという理由で統合するのは,府立中央図書館にとっても迷惑この上ない愚挙です.公共図書館業界関係者のみなさまも,府立中央図書館を守るためにも大阪府に対して統合反対のパブリックコメントを送っていただきたく存じます.パブリックコメントの送付先はこちら↓です.
大阪府電子申込みサービス
https://www3.shinsei.pref.osaka.jp/ers/Uketuke/Form.do?tetudukiId=2008060006
まったく,この貴重なコレクションが解体されるくらいなら,せめて日本学に関心のあるオイルマネーにでも売却し,合衆国もしくはヨーロッパにおける東洋文庫として活用していただいたほうが余程マシです.大阪府立国際児童文学館をここで潰したら,大阪府民末代までの恥になるでしょう.
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