J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番(シューマンによるピアノ伴奏付き)
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004(シューマンによるピアノ伴奏付き)@ジャン=ジャック・カントロフ&ゴードン・バック(ナショナル・トラスト:CD 010)
1996年9月26日と27日の録音.
ご存知,あの「シャコンヌ」を含むバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータに,ローベルト・シューマンがピアノによる伴奏を付したという,少々風変わりな作品(?)の録音.ここでのシューマンは,バッハの音楽には手を加えずに,ピアノで音楽を補強した,ということであるらしい.シューマンはバッハの無伴奏チェロ組曲やパガニーニの「24の奇想曲」作品1でも同様のピアノ・パートを付けている(パガニーニはデイヴィッド・ギャレットというヴァイオリニストがDGに24曲中,23曲を録音しているのを聴いたことがある.あの有名な主題を持つ24番のみ本来の無伴奏で録音しているのはヴァイオリニストの矜持なんですかね).全体的にピアノは控え目で,何のためにピアノを追加したのか,実のところよくわからない(^^;).
まあ,作品は単に珍しいものを聴いた,という程度のもの(カントロフのヴァイオリンはさすが)だが,最後の「シャコンヌ」で俄然,ピアノが分厚く鳴り響く箇所があるのが如何にもシューマンらしい(^^;)ような気はする.
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