レーガー/無伴奏チェロ組曲第1番
レーガー/無伴奏チェロ組曲第1番ト長調作品131cの1@グイド・シーフェン(アルテ・ノヴァ:74321 65428 2)
1999年1月の録音.
当代きってのJ.S.バッハ通として知られていたマックス・レーガー(1873-1916)による,3曲の無伴奏チェロ組曲のひとつである.冒頭など,ホントにバッハの無伴奏チェロ組曲第1番にそっくり(^^;).レーガーの作品に漏れず,ロマンティックな響きをたたえているが,チェロ1本ということもあるのか,晩年の平明な作風が始まっているのか,音楽はそれほど晦渋ではなく,レーガーにしてはわかりやすい部類に属する.何処に連れて行かれるかわからない,あの分厚い響きは影を潜めている.
ちなみに作品131aが無伴奏ヴァイオリンのための前奏曲とフーガ(6曲),作品131dが無伴奏ヴィオラ組曲(3曲)というのだから,さすが多作でならしたレーガー(131bは何だろう?).ところで作品132は,かの「モーツァルトの主題による変奏曲」である.
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