ブルックナー/交響曲第5番
ブルックナー/交響曲第5番変ホ長調@エドゥアルド・ヴァン・ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管絃楽団(フィリップス:464 950-2)
1959年3月の録音.
ヴァン・ベイヌム(1900-1959)はメンゲルベルクが追放になったあとのコンセルトヘボウの屋台骨を常任指揮者として支えた名指揮者.この録音は4月13日に心臓発作で急逝する直前のライヴ録音である.音楽をあまり揺らさずタメを作らずに,速めのテンポで前へ前へと進んでいく演奏で,ブルックナーらしい重心の低さはあまり感じられないが,同世代のホーレンシュタインやセルのブルックナーにも共通する流麗さを感じさせる.ホーレンシュタインのスケール感やセルのザッハリヒな音楽の代わりに,ヴァン・ベイヌムには質実さがある,と言うところか.
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