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2008/04/20

Project Shizuku様宛,一筆啓上仕ります

 と言うわけで,【Project Shizuku ~次世代図書館情報システム~】に関する

利用者のつながりを創り出すコミュニティ指向型図書館システム
http://hdl.handle.net/2241/98548

を拝見しました.既にkatz3さん,argさんから適切な批評がなされているので,今更僕が何かを付け加えることは無いような気もしますが,kunimiyaさんにはSBMを応用したパスファインダーの件で大変応援していただいたので,そのご恩を幾許かでもお返ししたいな,と思って一筆啓上することにいたします.もっとも,何を書こうか考えていて,風呂場の出入り口の桟に頭をぶつけてしまったのはナイショです(^^;).

 一読してピンと来たのは「あ,こりゃ新しいタイプのmemexだ」(エラそうに原典にリンクしてますが,僕が読んだのはもちろん『情報学基本論文集』Ⅰ[勁草書房]に載っている翻訳です).memexは知識と知識をつなぐ装置もしくは概念ですが,Shizukuは知識と「経験」をつなぐ役割を担おうとしているな,と.僕は根っからの文系人間なので,取り敢えずShizukuという装置については,そのように理解しました.そして,知識と経験のつながりに人間が絡んで「コミュニティ」が成立し,そこでの「コミュニケーション」から「知識創出」(というのは僕が以前取り上げたシュンペーターの「イノヴェーション」と同義,でいいのでしょうか?)というものが編み出されてくると言うことですね.

 一言で評すれば「素敵だ!」

 で,先考が既に指摘しているように,やはり僕も「コミュニティ」という言葉で示されている内容が,どの程度の「拡がり」を想定しているのか,によって「コミュニケーション」の想定される質が変わってくると思うのですよ.このことについては,僕には僕なりの考え方があるのですが,それを開陳するのは控えておきます.いや,別にケチっているわけじゃなくて(^^;),書き始めると「公共性」論から「都市計画」までを射程に入れた大掛かりなものになりかねず,準備に時間がかかる上に,話がShizukuから大きく逸れてしまうと思いまして.

 取り敢えず現状での「コミュニティ」に関する具体論ということで,専門家による狭いコミュニティを想定しているのであれば『専門知と公共性』(藤垣裕子著,東京大学出版会,2003年5月初版)あたり,必ずしも専門家のみを想定していないのであれば『地域の力』(大江正章著,岩波書店,2008年2月)あたりが参考になるかもしれません.

 いずれにしても,豊かな可能性を感じる取り組みですね.何と頼もしいことであるか,というところで,先々の進展が楽しみです.

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