ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61@フリッツ・クライスラー&レオ・ブレッヒ/ベルリン国立歌劇場管絃楽団(HMV/ナクソス・ヒストリカル:8.110909)
1926年12月14日から16日の録音.電気録音の最初期にあたる.
最近,「永年勤続のお祝いに何か」とたずねられて「ヴィオッティとかヴュータンとかシュポーアとかのヴァイオリン協奏曲全集が欲しいかなあ」と答えたら,誰にもわかってもらえませんでした(^^;).ピエール・ロードでもいいんですけど(^^;).出来れば,アルテュール・グリュミオーのような美音こぼれるヴァイオリンで,そーゆう難しいことを考えなくてもよさそうな音楽を聴きながら,(あと何年あるか,わからないけど)人生の残りを過ごしたいんですよね.
それはさておき,この録音は1927年のベートーヴェン没後100年の記念事業として録音されたものだったかと記憶している.記念すべき年に際して,ヴァイオリニストは誰をさておき,クライスラー(1875-1962)だったわけで,当時のクライスラーの令名の高さがうかがえる.趣き豊かな,気品のある音で一音一音かみしめるように奏でられるヴァイオリンの歌は,現在では誰もやりそうにない行き方(恐らく流行らない)であり,失われた両大戦間(ヴァイマール共和国),というより第一次大戦前の雰囲気を伝えるものだろうか.
オケは録音のためもあって,すっかりかすんでいる(^^;).編成もあまり大きくはなさそう.すべてがクライスラーを中心に組み立てられている感じである.
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