チャイコフスキー/交響曲第6番
チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」@ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィル(DG:419 486-2)
1976年5月5日,7日の録音.
【ザルツブルクで記念式典 カラヤン生誕100年で - MSN産経ニュース】何でも4月5日がヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)の誕生日だったそうで,こちらも一日遅れで取り上げてみる.
歌劇は聴かないのでよくわからないけど,常々,カラヤンの残した録音であとあとまで価値があるのは,オケに関する限り1にリヒャルト・シュトラウス,2にチャイコフスキー,3に新ヴィーン楽派のそれだろう.そこで今日はチャイコフスキーの中でも,7回もスタジオ録音を繰り返した「悲愴」を.とはいえ,7つの「悲愴」を全部聴いたわけでもないのだが(^^;),6度目の録音に当たる,この1976年盤を聴いておけば充分なんじゃないかと思う.それほど,この演奏はどこから見ても聴いても「完璧」という言葉に相応しい,キャリアの頂点にいたカラヤンによる録音である.音楽の内面を厳しく拒絶し,徹底的に音楽の外側を磨き上げることによる名演奏であり,この録音に欠けているのは「破調の美」という名の人情だけだろう.
« シューベルト/交響曲ホ長調 | トップページ | ラヴェル/ボレロ »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント