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2008/04/07

ラヴェル/ボレロ

ラヴェル/バレエ音楽「ボレロ」@ヘルマン・シェルヘン/ヴィーン国立歌劇場管絃楽団(ウェストミンスター:MVCW-18037)

 1957年5月の録音.
 えーと(^^;),恐ろしく下手なオケによる,かなりとんでもない「ボレロ」である.まるでタンブーランかトムトムのような音を立てるドラム(どう考えてもスネアは付いていない)は何と途中で止まってしまうし,ひとつのクレッシェンドしかないはずなのに,うねるようにクレッシェンド-デクレッシェンドが繰り返されるし,ソロの管楽器は時折実に情けない音を出すし.挙句にアンサンブルが崩壊しかけて縦の線が不揃いになるし,いったいシェルヘンは何を考えてこれを録音したんだか,どうにも理解しにくい不思議な録音にしか聴こえない.音楽を崩壊させることによって「スイスの時計職人」の鼻をあかせるとでも思っていたわけでもあるまいし(^^;).故・大木正興が聴いたら激怒するか罵詈雑言を投げつけるか,一言で切って捨てるかのどちらかであろう.

 僕は,そこかしこでクスクス笑いながら,シェルヘンのユルい演奏を楽しんでますけどね(^^;).

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コメント

え、えーと、ウィーン国立歌劇場オケって……要するに、アレですよね.……

>>ふみおさん

まあ,そうなんでしょうけど,あちらに選抜されなかった残りのメンバー,という可能性もありそうで(^^;).
あるいは,実は違うオケが「ヴィーン国立歌劇場管絃楽団」を名乗っているかも,という噂があるようですね.「コロンビア交響楽団」みたいに臨時編成のオケだという話も.実際,ウェストミンスター・レーベルでは「フィルハーモニック・シンフォニー・オーケストラ・オブ・ロンドン」という奇妙な名前を名乗っていたオケの正体はロイヤル・フィルだった,という話もありますし.

それにしても,この「ボレロ」は酷いですよ(-_-;).

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