リヒャルト・シュトラウス/管楽合奏のための組曲
リヒャルト・シュトラウス/管楽合奏のための組曲変ロ長調作品4(作曲者によるピアノ連弾版)@ベニョーニャ・ウリアルテ&カール=ヘルマン・ムロンゴヴィウス(アーツ:47262-2)
1985年12月の録音.
1884年に作曲された「管楽合奏のための組曲」を,作曲者自身がピアノ連弾に編曲したもの.CDの解説をちゃんと読めば編曲にまつわるいろいろな事情もわかるのだろうが,生憎読んでる暇が無い(^^;).いわゆる「ウィンド・アンサンブル」っぽい編成のための作品をリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)は初期から晩年に至るまで幾つか作曲していて,中には「ソナチネ第2番」のような40分を超える大作もある.それらの作品がポピュラーではないのは,一連の交響詩のように派手な体裁をとらないからなのか,はたまたアマチュアの手に負えないほど難しいのか.昨今,中学の吹奏楽部でもヒンデミットを採り上げることもあるから,やはり作品に少々魅力が不足しているのかしらん?
その,あまり演奏されない組曲の,さらに珍しいと思われるピアノ連弾版は,思ったよりも面白い聴き物なのであった(^^;).作品の骨格がしっかりしているので,骨組みだけのピアノ連弾でも充分聴ける音楽になっているというわけ.アルフレッド・カゼッラが編曲したマーラーの交響曲第7番の連弾版がつまらないことおびただしいことを考えると,さすがにシュトラウスは職人芸を身に着けていた,ということか.
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