マーラー/交響曲第6番
マーラー/交響曲第6番イ短調@ヴァレリー・ゲルギエフ/ロンドン交響楽団(LSO:LSO0661)
2007年11月のライヴ録音.
うーん.期待が大きかった分,がっかり感も大きい録音(-_-;).もう少しオケの鼻面を捕まえて引きずり廻すような,破天荒なスケールの大きさを期待したのだが,むしろオケはガサツなばかりで,ティンパニばかりが時々やたらと猛々しく,スケールもほどほど,というところ.中間楽章がアンダンテ-スケルツォなのは最新の研究結果に倣ったものだろうが,やっぱりなじめない.
結局,破天荒なスケール感という点では,コンドラシンはおろか,スヴェトラーノフの6番の域までも達していない.音楽の持つ「魔」が感じられない6番,ということでマリス・ヤンソンス/ロンドン響のライヴ(LSO)やマゼール/ヴィーン・フィル(ソニークラシカル)が比較の対象としては適当なところだろう.
それにしても,ヤンソンスのライヴ録音でも気になったのだが,ロンドン響の能力がこのところ目に見えて落ちているような気がする.
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