マーラー/交響曲第9番
マーラー/交響曲第9番ニ長調@ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィル(DG:453 040-2)
1979年11月と1980年2月の録音.
カラヤンのマーラー/第9番ではベルリン・フィル100周年記念時のライヴ録音(DG,1982年)の方が有名なのかもしれないが,あれは商品として入念にお化粧がされている代物.実際のライヴはNHK-FMで放送されたときに聴いたけど,第1楽章の提示部から展開部へ移る山場で金管が大事故を起こす(2小節?遅れてしまい,伸ばす音のところでまだ3連符を吹いている奴がいた)など,カラヤンの統率力の衰えが問題視されたほどの爆演であった.
こちらは,カラヤン/ベルリン・フィルのコンビが最後の輝きを見せた1980年前後の録音なので,カラヤンのコントロールがオケの隅々まで行き渡った,一風変わった解釈の9番を聴くことが出来る.特にカラヤンには珍しい,地すべりのようなテンポの変化を聴かせる第1楽章は,ちょっと他では聴くことの出来ない解釈である.第3楽章でも「ありゃりゃ?」と思うところがあるのだが,これは何だろう(^^;).
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