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2008/04/22

図書館情報学は広大無辺でございましょう

 ・・・・・・そうですねえ,大学図書館ならまだしも,「すべてのひとに歩いて10分のところに図書館を」と言っている公共図書館関係者が,図書館建築にはうるさいくせに,都市計画に興味をもっていなさそうなのが,学生時代から20年この方不思議でしょうがないんですよ.で,個々の建築もさることながら,都市計画の中の公共図書館,という感じで,その街のどこに公共図書館を配置するか,とか天守閣のように公共図書館がランドマークになりえるのか,とかそーゆうことまで考えてしまうわけでして.あれやこれやで「コミュニティ」,と言われると中世ヨーロッパの「広場」までをも考慮に入れたくなっちゃうんですよ.机上の空論ではない,人間の営みを考えるわけですからね(^^;).歴史的視野,社会的視野というものを併せ持たなければならないのは,言うまでもないことだろうと思うわけです.

 まあ,単に僕が「節操が無い」あるいは「際限が無い」(^^;)だけなのかもしれませんが,図書館情報学は「社会科学」だと考えてることもありますので,経済学とか建築とか都市計画とか,やっぱり考慮に入れておかないと(『市民の図書館』のように)後々世を誤ることになるんじゃないかと考えておりますよ.公共図書館を公共図書館単独で考えていれば済むほど,牧歌的な時代はとっくに終わっているでしょう,とね.近代人なら「社会の中の公共図書館」「組織の中の公共図書館」ということを考えずにあれこれ叫べるほど,ナイーヴでいられるはずも無いと思うのですが,どうもオルテガ・イ・ガセット言うところの「野蛮人」だったか「原始人」だったか,公共図書館という概念を付与の前提と考えている関係者が多すぎやしないですかね.「公共図書館」って,それほど自明のものじゃないと思うんですけどねえ?


 時に実のところ,個人的に「建築」は大好きで,寺社仏閣でも城郭でも近代建築(専門でも何でもないのに『バウハウス叢書』個人で全巻買ってしまった奴です)でも何でも喜んでみますけど,ついでに鉄道好きで歴史も好きとくると,例えば「城下町」の形成とか「鉄道忌避伝説」などということにも興味津々なわけでして(^^;),近代日本についてですと,越沢明や初田亨の本はついつい買っちゃいますし,井上章一の仕事は大好きですし.「近代」を考えるときに「建築」や「都市計画」は避けて通るわけにはいかない主題なんだろう,と考えてます.

 ヨッパライのたわごとでしたm(_ _)m

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コメント

「すべてのひとに歩いて10分のところに図書館を・・・」絡みでは最新の『日本図書館情報学会誌』に掲載されていた河村さん、歳森先生、植松先生(まさに建築計画系ですね)の論文が面白かったですよね。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/journal/journal54.html
(本文は当然まだ上がってないですが)

あれは遠くの図書館(異なる自治体の図書館)でも家族皆で車を使って休日に行く、って利用がかなり多いって話ではありましたが・・・近場にあるだけでは利用されない、というか車が一般化すると遠くにあっても好みの図書館を使うんじゃないか、ってことで逆説的にコミュニティにおける図書館の位置づけを考える上で重要な気も(遠くの図書館を使っている人は「自治体」という観点では自分の所属コミュニティとは違う図書館を使っているわけで、さて改めてコミュニティとはなんぞや、みたいな・・・)。

>>min2-flyさん

コメントありがとうございます.
『日本図書館情報学会誌』のその論文,斜め読みしたとき,てっきりマーケティングの論文と勘違いして放り出してしまったので,あわてて勤務先に寄贈した雑誌(部屋にとっておくスペースが無い&勤務先に予算が足りなくて図書館関係誌のいくつかは僕が読み終わったものを寄贈しています)を借りなおして読みました(^^;).恥ずかしい話ですわ_| ̄|○

・・・・・・なるほどなあ,公共図書館が個人で利用する場所ではなくなってきているとは,ちょっと意外な調査結果でした.もっともクルマがあれば,駐車場が広くて蔵書の豊富なところへ行きたくなるのは,僕も理解できます.クルマも実は好きなので(^^;).

そういえば,賢弟が以前住んでいた首都圏の某市は,市の中心部に鉄道の駅が無く,四方の周辺に駅があるものだから,公共図書館を利用する人は最寄の駅の近所にある,他市の公共図書館をみんな使っている,という話を聞いたことを思い出しました.生活空間に基づくコミュニティと,生活動線に基づくコミュニティの差異は,多かれ少なかれ,そこここにあるんですね.

でもって,Shizukuのような仮想空間が構築しうるコミュニティは,というところで,僕はもう少し勉強しないといけないのですわ.

それにしても,『日本図書館情報学会誌』論文の注に載っていた『日本建築学会計画系論文集』所収の論文が,自室にいながらにして入手可能になっているのが,今更ながらいい世の中になったものだと,僕が学生だったときには考えられないことだなあ,と,しばし感慨にふけってしまいました.ふう.

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