ドヴォルジャーク/ヴァイオリン協奏曲
ドヴォルジャーク/ヴァイオリン協奏曲イ短調作品53@諏訪内晶子&イヴァン・フィッシャー/ブダペスト音楽祭管絃楽団(フィリップス:464 531-2)
1999年12月の録音.
チェロ協奏曲ほど有名では無いが,それなりにファンがいるとみえて時々録音される佳品である.1879年に作曲され,作曲の動機になった大ヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)に献呈されたが,ヨアヒムはこの作品が好きではなかったらしく,公けの場では一度も弾かずに終わる.ヴァイオリンがそれほど輝かしく扱われず,中音域を忙しく動き回りすぎるのが嫌われたか(^^;).
この作品の演奏では終楽章が難関で,急激な場面転換とくどいほどの同じ音形の繰り返しのため,とかく音楽がタコのぶつ切りの如くあちこちで切れてしまう状態に陥りやすい.この録音では,さすがにソロ・オケともに「うたごころ」が豊かで変化に富んだ上手に流れを作っており,音楽がぶつ切りになるのを避けている.
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