ベートーヴェン/交響曲第7番
ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調作品92@ピエール・モントゥ/ロンドン交響楽団(デッカ:443 479-2)
1961年の録音.
モントゥ(1875-1964)86歳のときの録音だが,とても80代の老人が振った演奏とは思えない.例えば,86歳のベームが振り,その最後の録音になったベートーヴェンの第9(DG)と比べても,おおよそ弛緩というものが感じられない.それどころか,テンポは弾むようだし,表情が引き締まっていて非常に若々しく,終楽章の追い込みなどライヴ並みの興奮を聴かせてくれる.
その終楽章で聴かれる第1・第2ヴァイオリンの掛け合いの迫力は両翼配置でなければダメで,その点でも古い録音ながらモントゥのこれは言うことなし.アーノンクールのようなひとでも,何故かここには無頓着なのか,ヴァイオリンの両翼配置をCOEとの録音(テルデック)では採用していない.残念なことである.
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