2022年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

コメント・トラックバックの取り扱いについて

  • コメント・トラックバックをお寄せいただき,ありがとうございます.blog主が確認ののち,公開されますのでしばらくの間,お待ちいただくことがありますがご了承ください.当blogに無関係な内容のコメント・トラックバックはblog主の判断で削除されるものもあります.

「貸出至上主義者」度チェックβ版

ココログ


ほし2

« ショスタコーヴィチ/交響曲第14番 | トップページ | チャイコフスキー/交響曲第5番 »

2008/03/10

ブルックナー/ミサ曲へ短調

ブルックナー/ミサ曲第3番へ短調@ハインツ・レーグナー/ベルリン放送交響楽団(東ベルリン)(エーデル:0002712CCC

 1988年9月の録音.
 ヴィーンの宮廷礼拝堂で演奏するために,オーストリア帝国の宮内省から委嘱された作品である.既にオルガニストとしてパリやロンドンでも大成功を収め,ニ短調とホ短調のミサ曲も作曲していたブルックナー(1824-1896)が自信を持って作曲した・・・・・・,と言いたいところだが,この作曲家にはどうにも不運と自信喪失が付いて回る.この作品を作曲していた当時も,交響曲ニ短調(第0番)は「(第4楽章の)主要主題はどこにあるのかね?」と疑問符を付けられて机の中にしまいこまれ,1869年9月にリンツで初演され大成功を収めたホ短調ミサは結局,作曲家の生前にはヴィーンでは演奏されずに終わる,と言った有様.このヘ短調ミサも,1868年に完成するも初演まで4年を要している.さすがに1872年6月に初演された際は成功を収め,エドゥアルド・ハンスリックの激賞もあってブルックナーは宗教音楽の作曲家としてはヴィーンでも認められるようにはなる.しかし,交響曲の作曲家としてのブルックナーが認められるようになるまでには,ここからまたしても長い道のりが待っているのである.
 さて,どういうわけだか,ブルックナーの交響曲の録音では軟体動物のような演奏を連発し,疑問符の多い解釈を繰り広げるレーグナーの棒が,この作品では水を得た魚のように生き生きと,劇的なミサ曲の再現に成功している.何か,声楽作品については勘所を掴んでいたのだろう.

« ショスタコーヴィチ/交響曲第14番 | トップページ | チャイコフスキー/交響曲第5番 »

今日のBGM」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ブルックナー/ミサ曲へ短調:

« ショスタコーヴィチ/交響曲第14番 | トップページ | チャイコフスキー/交響曲第5番 »

UNIQLOCK

ついった

「愚智提衡而立治之至也」のはてなブックマーク注目エントリー

「愚智提衡而立治之至也」のはてなブックマーク人気エントリー

あわせて読みたい

  • あわせて読みたい

只今積読中

ココログ図書館ネタ