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2008/03/19

公共図書館とフリーペーパー

 そんなわけで,地域メディアがRSS吐き出していれば,それを拾うことにより,何も料金取らなくてもある程度の地域情報を集め,サイトに掲載することは公共図書館でも技術的には充分可能だろうと思うのですが(^^;).例えば東北なら,河北新報岩手日日新聞社東奥日報のサイトはRSSを吐いているわけで,取り敢えずそのあたりから手を付けるもよし,もっとご近所さんの情報が必要なら,その公共図書館が立地する地域で配布されている「フリーペーパー」を活用するのも一案では.

 と書いてから,ふと気がついたのですが,そもそも現在の公共図書館が発信している「情報提供」って,「フリーペーパー」ほどの地域への浸透力が,過去も現在もあるのでしょうか? 

 僕のような田舎に住んでいる人間のところにも,15,6年前から毎週2誌の「フリーペーパー」が配布されるようになってましたが,ここ1,2年でスーパーや駅前に「フリーペーパー」専用の籠棚があちらこちらに増殖し,硬軟取り混ぜ(?)10数種の「フリーペーパー」がある公共スペースも少なくない状況が出て来ています.先日読んだ『フリーペーパーの衝撃』(稲垣太郎著/集英社新書/集英社/2008年1月初版/680円+税)がリポートしている状況が,首都圏から地方に大きな広がりを見せているのが,まさに実感できます.実は「大学」も「フリーペーパー」専用の籠棚を置く有力な場所でして,僕の勤務先でもいながらにして5タイトルほどの「フリーペーパー」を入手することが出来ます.性別に偏りのある大学なので,主に女性向けの記事が多い「フリーペーパー」ばかりなのが僕には難で(^^;),僕が利用するのは食事(ラーメン,居酒屋等)の情報程度ですが.

 先に挙げた『フリーペーパーの衝撃』でも,その広告効果について「信頼性の乏しさ」(77頁)が問題にはなっているものの,それまで存在した有料のタウン誌を駆逐し,街の書店までが「R25」を置き代目当てに置こうとする状況というのが存在するわけです.そのような状況に対して,公共図書館の情報発信,乃至は情報提供が地域情報を提供したい側,情報を受け取りたい側にとって有力な選択肢たりえるのかどうか,さらには「フリーペーパー」が百花繚乱に近い現下の状況に楔を打ち込めるほどのインパクトを持ちえるのかどうか,業界人は「フリーペーパー」について考えてみたら如何でしょうか.

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図書館系」カテゴリの記事

コメント

 今や、公共図書館などのイベント広報媒体としてフリーペーパーは必要不可欠です。地域密着型のフリーペーパーとしては公的なイベント情報は、読者のニーズが高くかつ信頼性の高い情報としてほぼ無料で掲載してくれますし(図書館などでは編集部から情報を探しに来てくれるケースも)、図書館側としても無料で大量に情報を配布してくれるという、相互にメリットがある話だからなのでしょう。
 公共図書館とフリーペーパーにはすでにこのような関係がある訳ですから、さらに関係を発展させ地域情報の収集や発信にまで拡大させられる可能性はあると思います。ただ、よほど上手く発展させないと、ただの情報の一方通行(図書館が収集した情報をそのままフリーペーパーに掲載する、あるいはその反対、というのみの関係)にしかならないのかなぁ…ということは、互いの業界の姿勢を鑑みて思います。

>> tohru さん

ご教示ありがとうございますm(_ _)m
最近,「エコリ」という都内の一部の小学校で配られていたフリーペーパーのいざこざを新聞で読んだこともあって,公共図書館とフリーペーパーの連携ってどうなってるんだろう,ひょっとして,と思ってこのエントリー書いてみたのですが,すでに連携が図られていたのですね.

こちらでは,県内大学図書館の協議会でイベントを昨年うったのですが,宣伝媒体として「フリーペーパー」が僕も含めて,誰からも挙がらなかったのでした.で,今年になって新聞の書評で『フリーペーパーの衝撃』を知って先日,読んだところです.ちと勉強不足でした.

あ,「信頼性の乏しさ」というのは記事の内容についてではなく,広告費を払っている企業にとって,広告効果をはかるモノサシをつくるのが難しい,という話です.引用が中途半端ですみません.

うちでは、公的なものだけでなく、民間のものも含めて、フリーペーパーを置くようにしています。求人情報誌とかクーポン券つきお店情報誌などは、けっこう重宝されます。

それと図書館自らが発行するフリーペーパーの可能性(?)とか。

>>まる3さん

ご無沙汰をしておりますm(_ _)m

> それと図書館自らが発行するフリーペーパーの可能性(?)とか。

それを結構,本気で考えてもみてますが,『フリーペーパーの衝撃』を読んだ限りでは,案外早くに市場が飽和状態に達してしまいそうで,これから入り込む隙間があるかどうか? これまでの,いわゆる「図書館報」とは異なる形での宣伝媒体を考えることは必要だと思うので,もう少し勉強してみます.

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