ニールセン/管楽五重奏曲
ニールセン/管楽五重奏曲作品43@エマニュエル・パユ,ザビーネ・マイヤー,シュテファン・シュヴァイゲルト,ジョナサン・ケリー,ラデック・バボラーク(EMI:0946 3 94421 2 6)
2006年12月8日の録音.
1922年,交響曲では頂点を築く交響曲第5番と同年の作品だが,のちの交響曲第6番(1925年)を予感させる,独特の「軽み」と親しみやすさを備えた佳作である.フルート,クラリネット,ファゴット,オーボエ(コーラングレ持ち替え),ホルンという楽器編成の,3楽章からなる作品だが,第3楽章の「主題と変奏」が全曲の約半分の演奏時間を要する.ホルンの響きが,如何にもニールセンらしい響きを湛えている.
この録音は,もちろん技術的には何の問題も無く,充分な余裕を持って演奏されているのだが,どうも響きに透明感や清涼感が足りない.ブラームスやレーガーならいいのだろうが,この作品ではちょっとどうだろう?
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