ブルックナー/交響曲第1番
ブルックナー/交響曲第1番ハ短調@スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ/ザールブリュッケン放送交響楽団(アルテ・ノヴァ:BVCE-38004)
1995年6月13日から18日の録音.
スクロヴァチェフスキ(1923-)は通称「ミスターS」と呼ばれる,ポーランド出身の指揮者.作曲もする.日本で人気の出る指揮者の例に漏れず(?),70歳を過ぎてから注目され出した指揮者だが,1960年代からミネアポリス交響楽団などを指揮した録音に隠れたファンが多かったらしい.職人芸でオケをキリリとまとめあげ,細部を練り合わせた上で,独特のバランスで聴かせる音色が持ち味である.
アルテ・ノヴァでのブルックナー全集は海外でも評価の高いものだが,録音のためか解釈のためかオケのためか,ちょっと音のバランスが腰高なのが気になる演奏が多い.どうも低音が弱いというか,オケがブルックナーの大伽藍を支えきれていないような感じがする.細かいところまで神経の行き届いた,嫌味の無い,すっきりした表情の演奏なのだが.
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