W.A.モーツァルト/交響曲第41番
W.A.モーツァルト/交響曲ハ長調K.551(第41番)@カルロ・マリア・ジュリーニ/ベルリン・フィル(ソニークラシカル:SMK87866)
1991年5月24日から26日の録音.
ジュリーニ(1914-2005)やバーンスタイン(1918-1991)のようなタイプのモーツァルト演奏,つまり古楽派の影響下に無いロマンティックなタイプの演奏は,テンシュテット(1926-1998)を最後(北ドイツ放送響とのK.551のライヴ録音が出ています)に,残念ながら録音の上では滅んでしまったのでしょうか.
当世流行の,速いテンポと鋭いアクセントを用いたものではなく,音楽を大づかみに捉えた,柔らかなアクセントでふわっと演奏する,夢見心地なアマデウスは恐らくもう過去のものなのでしょうが,僕も旧世代の切れっ端とみえて,アーノンクールのような演奏ばかりではなく,時々ジュリーニやヨッフムの「ジュピター」,バーンスタインの「プラハ」とか聴きたくなります.ベームの40番やK.297Bは,また別の流派をなすものでしょうが,旧世代の立派なアマデウスとして,ついつい感傷的になりながら聴いています.
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