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2008/02/08

マーラー/交響曲第9番

マーラー/交響曲第9番ニ長調@ガリー・ベルティーニ@ケルン放送交響楽団(EMI:3 40238 2)

 1991年2月20日,サントリーホールでのライヴ録音.
 ベルティーニ(1927-2005)のマーラーは,日本から人気に火がついたようなものである.1982年だったか,都響へ客演した際の6番が場外ホームラン的な名演だったことから評判になり,日本での人気に支えられて当初は散発的だった録音が,結果的に全集として録音が成立したようなところがあるんじゃなかったかしらん?

 僕は1985年の3月に,ベルティーニが都響を振った第5番を簡易保険ホールで聴いているが,これは都響の金管がヘタレ気味だったものの,大変な好演で終了後は観客はスタンディング・オベイション,何度も指揮者がカーテンコールに呼び戻されるほどだったことを記憶している.閃光のような鋭角的な棒を振る指揮ぶりで,充実した演奏であった.

 ベルティーニの演奏は,例えばバーンスタインのように「あちら側」の世界に引っ張り込むものでもなく,ジュリーニのように神々しい清澄なものでもなく,クレンペラーのように鋼鉄の意志の世界にあるものでもない.耽美的でありながらも何処か現実主義的な匂いを漂わせている,こちら側の世界のマーラーであるが,テンシュテットのようにカオスをカオスのまま聴き手に投げつけるようなことはしない.音楽は手際よく,それこそ職人の技で磨かれている.磨かれていながらも,何処かマーラーの「裂け目」をも感じさせるという離れ業を演じているのが,ベルティーニの解釈である.

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