チャイコフスキー/交響曲第1番
チャイコフスキー/交響曲第1番ト短調作品13「冬の日の幻想」@エフゲニ・スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立交響楽団(メロディア/BMG:74321 34163 2)
1967年録音.
スヴェトラーノフ(1928-2002)最初のチャイコフスキー全集から.やはり,こう寒いとチャイコフスキーとかラフマニノフとか,ロシア系の音楽が恋しくなりますね(^^;).しかも,この第1番はチャイコフスキー自ら副題を付けただけあって,冬に相応しい雰囲気の作品です.このスヴェトラーノフの演奏は,若いときのものだけあって相当な力演(よく言われる「爆演」ではない)ですが,しっとり聴かせるべきところは思った以上に細やかな情感を出しています.とはいえ,やはり出色は終楽章のパワー全開な突進かもしれません(^^;).ムラヴィンスキーの狂気さえ漂わせる「統率された阿鼻叫喚」とはまた違った,現実主義的ではありますが一糸乱れぬ重戦車の馬力が聴けます.
« もう「学問」のレベルで解決できる話じゃない | トップページ | W.A.モーツァルト/交響曲第41番 »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント