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2008/01/22

シューベルト/絃楽五重奏曲

シューベルト/絃楽五重奏曲ハ長調D.956@アルバン・ベルク四重奏団&ハインリヒ・シフ(EMI:TOCE-7228)

 1982年12月の録音.
 アルバン・ベルク四重奏団も今年の8月を以って活動を停止すると伝わっている.考えてみれば,30年以上にわたって四重奏団を維持してきたばかりか,1980年代以降現在に至るまで現存する最高の絃楽四重奏団とされてきたのだから,その地位はこのあともしばらくの間は,揺るがないものなのであろう.

 ときに,僕個人はあまりアルバン・ベルク四重奏団の演奏は好きじゃなかったんですよね(^^;).例えば,このシューベルトの絃楽五重奏.確かに緊密なアンサンブルでうたごころにも事欠かない,内容の濃い演奏を聴かせてくれるのだけど,これではシューベルトが窒息してしまう.こんな高密度の密閉容器の中に押し込められたのでは,シューベルトの伸びやかさは失われてしまいかねないじゃないですか.これほどきついアクセントを音楽に込めながら,伸びやかさをなおも醸し出しているアルバン・ベルク四重奏団の演奏は,それはそれで素晴らしいものなのだろうけど,僕はもう少し緊張から解放された,緩やかで穏やかな絃楽五重奏が聴きたいですよ(^^;).それが例えば,ロストロポーヴィチが参加してDGに録音した2種の演奏(古い方がメロス四重奏団,新しいほうがエマーソン四重奏団)のように,演奏時間が60分になんなんとするような,ゆっくりした時間の流れる演奏を好む理由なのですね.


 相変わらず,図書館系blogではアツい論戦が交わされていますが,僕は年度末の土壇場になって,補講をやってから単位を出さなきゃならない羽目に陥ってしまって余裕がありません(-_-;).よって,しばらく議論への参加は見送りです.
 余裕がないのに逃避で「ウルトラセブン」のDVDなぞ見ているんだから,世話ないですがね(^^;).

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