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2008/01/20

ホルスト/軍楽のための組曲第2番

ホルスト/軍楽のための組曲第2番ヘ長調作品28の2@フレデリック・フェネル/クリーヴランド・シンフォニック・ウィンズ(テラーク:CD-80038)

 1978年4月の録音.“The Cleveland Symphonic Winds”はクリーヴランド管絃楽団の管楽セクションの構成員たち.
 1911年に作曲された,それぞれ民謡を編曲し再構成した4楽章からなる,吹奏楽(原題では“Military Band”つまりは軍楽隊)編成でのオリジナル作品である.作曲の経緯などは明らかではないようだが,吹奏楽が野外での実用音楽からコンサートホールでの演奏会でも聴かれるようになる,その黎明期に作曲された重要な作品で,ホルストの盟友だったRVWや,パーシー・グレインジャーなどの作品とともに,録音,演奏される機会も増えている.
 この録音は「吹奏楽の神様」フレデリック・フェネル(1914-2004)の円熟期に,クラシカルなオーケストラの重厚な管楽セクションを振って録音された,スグレもの.吹奏楽専門のバンドがクラシック畑の作曲家が作曲した作品を演奏すると,ともすると音に深みが欠けるケースが昔はままあったが,この録音はその手の不満を全く感じさせない.


 ところで,ホルストの組曲「惑星」作品32の次の作品番号(作品33)を与えられている作品は「日本組曲」という,伊藤4兄弟の長兄伊藤道郎(1893-1961,息子がジェリー伊藤)のために作曲されたバレエ音楽なのだが,なかなか録音に出会えないこの不思議(^^;).見つけたCDは既に品切れだったりするし(-_-;).誰か「惑星」や「セント・ポール組曲」録音した余白に録ってくれないかしらん?

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