リヒャルト・シュトラウス/英雄の生涯
リヒャルト・シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」作品40@ネーメ・ヤルヴィ/スコティッシュ・ナショナル管絃楽団(シャンドス:CHAN8518)
1986年12月の録音.
予定調和とご都合主義と管絃楽法の天才リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)最後の,華麗でエネルギッシュで悪趣味でなおかつ傑作という交響詩,と言っても作曲されたのは1898年で,シュトラウス未だ34歳のときである.ライヴァルのグスタフ・マーラー(1860-1911)はこのとき,まだ交響曲第4番を作曲していない.この作品を最後に,シュトラウスは歌劇の作曲を自らの仕事の中心に据えるようになる.
実はいろいろあってちょっと滅入っているので,こーゆう派手な曲でも聴いて態勢を立て直そうというわけです(^^;).人生には上手くいくことよりも上手くいかないことの方が多いだろうに,上手くいったこと(と,これから上手くいくだろうこと)だけを取り上げて傑作に仕立ててしまうシュトラウスの才能には,恐れ入るしかない.
明日が皆,無事に済みますように.
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