マーラー/交響曲第1番
マーラー/交響曲第1番ニ長調@小澤征爾/ボストン交響楽団(DG:UCCG-9292)
1977年10月3日-17日の録音(LP[MG1106]に拠る).
昨年の暮れにあるエントリーを書いていた際,そのエントリーを書き上げるまでマーラーの1番をとっかえひっかえ聴いていた.この作品自体,青春の甘さと大自然の抱擁感がよく体現されている音楽だが,中でもこの録音は,僕が生まれて初めて聴いた1番であり,いろいろな想い出を記憶の底から甦らせてくれる.おかげで,何かの拍子にレファレンスで尋ね人をしていたReaDで中学時代の同級生まで見つける羽目になる(しかも「所属機関確認中」ときた)(^^;).何しろ,現在も手元にある初出LPを購入したのが確か中学2年のときだったから,もう30年近く昔の話.
現在の小澤が,この頃の小澤から大きく隔たったところに来てしまったように,聴く側も初出LPを聴いたときのような感激が失われているかと思えばそういうわけでもない(自分で言うな).いま聴いても,この録音はやっぱり名演なんだよなあ.あの頃の感激が,すっと自分の中に立ち戻ってくるのが,音楽の不思議というところですか.
さて今年は「図書館」でも,blogを始めた頃,ホームページを立ち上げた頃,就職した頃,大学に入った頃の感激が,どれだけ自分の中に立ち戻ってくるか.これまで生きてきて,それなりにこびりついている錆や垢をこそげ落とし,古い皮衣に新しい酒が入るのかどうか試してみようじゃないですか.「感慨」ばかりじゃ人間,先へ進めませんからね.
・・・・・・でもね,ReaDで見かけた彼女に,何時か会えるかな(^^;),なんてちょっと思ってますよ.かれこれ25年は音信が途絶えているのだもの.
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