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2007年8月12日 - 2007年8月18日の記事

2007/08/18

ハルトマン/交響曲第1番

ハルトマン/交響曲第1番「レクィエムの試み」@フリッツ・リーガー/バイエルン放送交響楽団(ヴェルゴ:WER 60187-50)

 1960年代の録音と思われる.ミュンヘンで活躍した指揮者リーガー(1910-1978)の演奏は,メッツマッハーの全集でのそれよりも切れ味鋭く,ハードボイルドなハルトマンのイメージを再現した好演である.

 ナチ政権下のドイツで国内亡命と言う困難な道を選んだカール・アマデウス・ハルトマン(1905-1963)は,義父に生活費を融通してもらいながらドイツ国内では沈黙を守る一方で,書き溜めた作品を亜鉛でできた密閉容器に入れて地中に埋め秘匿していた.
 この交響曲は1935年から翌年にかけて,アルト独唱と管絃楽のためのカンタータとして作曲され,「交響的断章」として1936年にパリで演奏されるはずがキャンセルされてしまう.第二次大戦が終わった後,1947年から翌年にかけて改訂され「レクィエムの試み」と改題され,1948年5月にフランクフルトで初演される.
 テキストはウォルト・ホイットマン(1819-1892)の『草の葉』からとられている.

2007/08/17

トゥービン/死せる兵士のためのレクィエム

トゥービン/「死せる兵士のためのレクィエム」@ネーメ・ヤルヴィ/エーテボリ交響楽団(BIS:BIS-CD-297)

 1985年5月11日の録音.
 エドゥアルド・トゥービン(1905-1982)はエストニア出身の作曲家だが,ソ連とナチによるバルト三国の占領を経て1944年にはスウェーデンに亡命し,帰国することなく死去した.
 
 この作品は,1919年のエストニア独立戦争,1940年のソ連による占領(さらに1941年から1944年まではナチの支配下に置かれ,その後再びソ連の支配下になる)という苦難に立ち向かい斃れた兵士を追悼するために1950年から作曲が始められたが第2楽章の途中で中断してしまう.19年もの後に作曲を再開し,最終的には1979年8月17日に完成する.1981年5月17日に,ストックホルムのヘドヴィク・エレオノーラ教会にて作曲家自身の指揮で初演されるが,その演奏会がトゥービンが指揮した最後の演奏会になる.

 テキストは通常の典礼文ではなく,1,2,4,5章がヘンリク・ヴィスナプ(1890-1951),3章がマリー・アンダー(ウンデル,1883-1980)というエストニア出身のふたりの詩人による.ふたりともソ連の占領から逃れ亡命したのか,最期の地はそれぞれニューヨークとストックホルムである.また編成もアルト,バリトンの独唱に男性合唱,オルガン,トランペット,ティンパニ,ドラムという変わったもの.全編を通じて痛切な音楽が展開されるが,特に終章で吹かれるトランペットの響きは痛ましい.

2007/08/16

ピツェッティ/ヴァイオリン・ソナタ

ピツェッティ/ヴァイオリン・ソナタ イ調@レイラ・ラーソニイ&アルパスラン・エアテュンゲルプ(マルコ・ポーロ:8.223812)

 1994年6月の録音.
 現在では,合唱曲の作曲家として名を知られるイタリアの作曲家イルデブランド・ピツェッティ(1880-1968)は,交響曲から歌劇に至るまで,後期ロマン派の残滓と新古典主義の狭間をグレゴリオ聖歌で埋めるような作品を残しているようだが,残念ながら僕はこの1枚(他にピアノ三重奏曲と「ヴァイオリンとピアノのための3つの歌」を併緑)しか持っていない.
 このヴァイオリン・ソナタはテンペストーソ(嵐のように),モルト・ラルゴ(「無辜なる人びとへの祈り」とされる),ヴィーヴォ・フレスコの3楽章からなり,1918年9月から翌年1月にかけて作曲された.第一次大戦の悲劇から人生の再構築と希望を見出す,そのような想いが込められている.全編,真摯な感情で一貫する秀作であろう.

2007/08/15

信時潔/海行かば

信時潔/「海行かば」@コロムビア男声合唱団(日本コロムビア:COCP-30710)

 1938年2月21日録音.
 『万葉集』巻十八所載の,大伴家持の長歌から歌詞を取り,ドイツ・ロマン派風な作風で知られた信時潔(1887-1965)が作曲した.
 「国民精神総動員強調週間」なるものが1937(昭和12)年10月13日から実施されるに際して,NHKがそのテーマソングとして信時にこの作曲を依頼したものである.当初は国民精神を鼓舞するものとして出征兵士を送るときに使用されていたが,学徒出陣の際にも使用されたばかりか,徐々にその荘重さ故に,大本営発表を伝えるラジオニュース等で玉砕時のテーマとして扱われるようになってしまい,挙句に「第二国歌」とまで言われるようになる.
 信時は当初の目的と異なる使い方をされてしまったばかりか,当時の国家指導者層の思惑を国民に浸透させるような使われ方をした作品を作曲したことを恥じて,敗戦後作曲の筆は折らなかったものの,創作活動が激減したと伝えられる.

 下の写真は,雑司が谷墓地にある信時潔の墓所.

Photo

2007/08/14

リヒャルト・シュトラウス/メタモルフォーゼン

リヒャルト・シュトラウス/メタモルフォーゼン(23の独奏絃楽器のための習作)@アンサンブル・オリオル・ベルリン(アルテ・ノヴァ:74321 81175 2)

 1999年6月の録音.
 1945年3月から4月という,第三帝国崩壊寸前の時期に,ナチによって引き起こされた第二次大戦のためドイツが瓦礫の山と化すのを目の当たりにしたシュトラウスが,滅び行く「古き良きドイツ」「自らの信奉するドイツ音楽」の崩壊を悼んで作曲したと言われる.ベートーヴェンの交響曲第3番の第2楽章(葬送行新曲)の主題がいたるところで明滅し,まるでその暗喩のような形で音楽は進行する.そして,コーダの最後の最後で葬送行進曲の主題がはっきりと提示されるという方法は,アイヴズの交響曲第4番の終楽章と同じアイディアだが,もちろんシュトラウスの死後に初演されるアイヴズの交響曲をシュトラウスが知る由も無い.
 ドイツも,ドイツ音楽も第三帝国と共に滅びることは無かったが,シュトラウスの死でドイツ・ロマン派の偉大な時代はひとつの幕を降ろすことになる.

2007/08/13

伊福部昭/兵士の序楽

伊福部昭/兵士の序楽@広上淳一/日本フィル(キング:KICC177)

 1995年8月から9月の録音.
 伊福部昭本人が,このCDのライナーノートで作曲にいたる経過をよく覚えていない,と述べている作品.一応は陸軍の委嘱作品,ということになってはいるが,本人が覚えている楽譜の総譜先や現在の楽譜の管理先がNHKであることから恐らくは,NHKの依頼で戦意高揚の放送用に作曲されたのではなかろうか,とも考えられる.大戦末期の1944(昭和19)年という作曲年から類推して,恐らくこの2管編成を要する作品は当時,演奏されず仕舞いだったようだ.
 この作品の旋律やモチーフは,その後伊福部が担当した特撮映画の音楽に転用されているものが多く,今の時点の耳でこの音楽を聴くと,伊福部が先の戦争を随分と醒めた目で眺めていたんじゃないか,という感じがしないでもない.

2007/08/12

デュリュフレ/アランの名による前奏曲とフーガ

デュリュフレ/アランの名による前奏曲とフーガ作品7@ヘンリー・フェアーズ(ナクソス:8.557924)

 2006年6月の録音.
 作品番号にして14番までしか出版しなかった寡作の作曲家にしてオルガニストのモーリス・デュリュフレ(1902-1986)が,同じく作曲家でオルガニストだったジャン・アラン(1912-1940,やはりオルガニストのマリー=クレール・アランの兄)の前線での戦死を悼み,1940年(1942年とも)に作曲した作品である.アラン(Alain)の名をある操作でA-D-A-A-Fと音名に読み換え,主題とした.沈鬱な前奏曲と悲劇的に高揚するフーガから構成されている,全体で12分ほどの音楽だが,いささか晦渋な作風で少々わかりにくい.恐らく,ロマンティック・オルガンのある聖堂やホールで聴くと,また印象が変わって来る態の音楽であるような気がする.

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