2016年4月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

コメント・トラックバックの取り扱いについて

  • コメント・トラックバックをお寄せいただき,ありがとうございます.blog主が確認ののち,公開されますのでしばらくの間,お待ちいただくことがありますがご了承ください.当blogに無関係な内容のコメント・トラックバックはblog主の判断で削除されるものもあります.

「貸出至上主義者」度チェックβ版

民間図書館らしい企画を生み続けた船橋北口図書館を助けて下さい!(岡直樹) - READYFOR?

ココログ


ほし2

« 2007年7月29日 - 2007年8月4日 | トップページ | 2007年8月12日 - 2007年8月18日 »

2007年8月5日 - 2007年8月11日の記事

2007/08/11

チャイコフスキー/1812年

チャイコフスキー/大序曲「1812年」作品49@ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィル(DG:POCG-90302)

 1966年10月13日の録音で,冒頭に合唱を,クライマックスでは大砲を用いている演奏.こーゆう,それほど中身があるとも思えない作品を振らせると,ホントにカラヤンは天下一品な指揮をする.
 この作品は,1882年8月にモスクワで開催された産業芸術博覧会での演奏会で初演された.この年は1812年にロシア軍がナポレオン率いるフランス軍を撃退してから70年目に当たり,また演奏会の会場はロシア皇帝アレクサンドル1世の勅令で建設され始めたものの,ようやくこの年に完成した救世主キリスト大聖堂前の広場であった.野外で演奏するときを想定して,本物の大砲を使うようスコアに指示がある.チャイコフスキーは当初,そのような機会音楽を書くことを嫌がっていたらしいが,結局は師匠筋にあたるニコライ・ルービンシテインの慫慂で重い腰を上げることになる.1か月あまりで書き上げたこの作品を作曲者自身は好きではなかったようだが,気がつけばチャイコフスキーの代表作のひとつに数えられてしまっているのには,地下のチャイコフスキーも苦笑しているのかどうか.

2007/08/10

夏休みをいただきます.

 明日から,しばらくの間本拠地を留守します.留守の間のblogの更新は小人さんにお任せしてありますが,コメントやトラックバックは当分の間,反映されませんのでご注意を.

 では,また.

マルティヌー/リディツェ追悼

マルティヌー/「リディツェ追悼」@インゴ・メッツマッハー/バンベルク交響楽団(EMI:5 55424 2)

 1995年5月の録音.
 この8分ほどの管絃楽曲は,ナチのベーメン・メーレン副総督で国家保安本部(SD)長官だったラインハルト・ハイドリヒが1942年5月にUKが支援した暗殺部隊によって狙撃され,6月4日に死亡したことへの報復として,チェコの鄙びた村であったリディツェが殲滅されたことに衝撃を受けた,ブルノ近郊の出身であったボスフラフ・マルティヌー(1890-1959)がリディツェへの追悼の意を込めて作曲したものである.全曲がゆっくりしたテンポで穏やかに流れていくが,徐々に悲劇的な緊張が高まり,頂点で「運命の主題」(タタタ・ターン)がカタストロフを形容する.

2007/08/09

シェーンベルク/ワルシャワの生き残り

シェーンベルク/「ワルシャワの生き残り」作品46@ジュゼッペ・シノーポリ/シュターツカペレ・ドレスデン(テルデック:WPCS-10428)

 1998年5月から6月にかけての録音.
 1947年にクーセヴィツキー財団の委嘱で作曲され,翌1948年11月に初演された.管絃楽,語り手と男声合唱による8分弱の小品ではあるが,ワルシャワのゲットーにおける大量虐殺(映画「戦場のピアニスト」でも描かれている)に取材しシェーンベルク自らが書き下ろしたテキストによる,反ファシズムの立場を明確にした作品である.シェーンベルクらしい,緊張感溢れた冒頭から,クライマックスの合唱に至るまで,一見現代音楽にありがちな場当たり的展開に聴こえるが,実は12音技法に則りなおかつ重層的に計算されつくした展開を聴かせる傑作.難解な技法が用いられているにもかかわらず,初演時にはアンコールされたという.

2007/08/08

瀬戸口藤吉/愛国行進曲

瀬戸口藤吉/「愛国行進曲」@東京音楽学校(日本コロムビア:COCP-30710)

 1937年12月20日の録音.発売がこのCDにあるように,わずか4日後の1937年12月24日とされているのが本当なら,相当な早業と言えよう.

 1937(昭和12)年9月に成立した内閣情報部により,「国民が永遠に愛唱すべき国民歌」を制定すべく「愛国行進曲」の題名で歌詞を公募したところ,一等に入選したのは島根県または鳥取県(手元の資料に混乱があるようである)の青年が作詞したものである.次にその歌詞に付ける曲を公募したところ,当選したのは「軍艦行進曲」の作曲家で元海軍軍楽隊長を務めていた瀬戸口藤吉(1868-1941)の作品であった.1937年12月には当時のレコード会社各社から多種多様な録音が発売され,大ヒットとなり戦意高揚に一役買うことになる.
 何処で読んだか,あるひとの回想ではこの作品の冒頭「見よ東海の空明けて」がどうしても「見よ東條の禿頭」に聴こえて仕方が無かったそうである.

2007/08/07

オネゲル/交響曲第2番

オネゲル/交響曲第2番@マリス・ヤンソンス/オスロ・フィル(EMI:5 55122 2)

 1993年11月から12月の録音.以前,終楽章にトランペットの入らないプラッソン盤を取り上げたが,こちらは,終楽章にトランペットが入る演奏.徹頭徹尾陰々滅々な雰囲気で進行する音楽の,最後の最後で控え目ながらも朗々と吹き鳴らされるトランペットに,抵抗へのかすかな希望を見出す.

 どうもこの曲を聴いていると,この作品の時代背景と,目の前で行われている現実とのあまりの符合に,時々愕然とすることがあって,聴いているうちにどうしても思い入れを感じがち.僕個人は,もう何事に対しても,戦うだけの気力も知力も残ってないけどね.

 元々はパウル・ザッハー(1906-1999)の創設したバーゼル室内管絃楽団の創立10周年を記念するため,ザッハーから委嘱された作品だったが,作曲が遅々として進まぬ間に,ナチス・ドイツのフランスへの侵攻と降伏,ヴィシー政権の成立などが相次ぎ,占領下のパリの陰鬱な日々の暮らしの中でようやく1941年にこの交響曲を書き上げる.翌1942年にザッハーがチューリヒで初演するが,当時パリ音楽院管絃楽団の指揮者だったシャルル・ミュンシュがこの交響曲を好んで取り上げていたそうである.

2007/08/06

ペンデレツキ/広島の犠牲者に捧げる哀歌

ペンデレツキ/広島の犠牲者に捧げる哀歌@クシシトフ・ペンデレツキ/ポーランド国立放送交響楽団(EMI:3 81508 2)

 1975年2月の録音.
 1960年に初演された,ポーランドの作曲家ペンデレツキ(1933-)の国際的な出世作にて,「トーン・クラスター」なる技法を一躍世に広めるきっかけになった作品である.最初は「8分37秒」という演奏時間を指定しただけの標題だったものが,再三にわたる変更の末に現行の標題に落ち着く.当時においては衝撃的な標題と,衝撃的かつ前衛的な音楽技法でペンデレツキは一躍,前衛音楽の代表的な作曲家になる(ちなみにこの録音は9分54秒かかっており,当初の指定より1分以上遅いテンポ).
 その前衛的な音楽と名声は「ルカ受難曲」(1966年)で頂点に達するが,この作品を転回点としたかの如く,その後のペンデレツキの作風は「新ロマン主義」と言われるものに移行していく.現在では「前衛」どころか,来日公演でドヴォルジャークの交響曲第8番を楽しげに指揮するひとに変貌してしまっている.評者によって「堕落」「改心」と様々言われているが,この作品の標題が二転三転したことからでも,この作曲家がいわゆる「前衛的技法」を当初から(数ある作曲法のひとつとして)その価値を並列的に捉えていたんじゃなかろうか,というのが僕の仮説.

2007/08/05

ヴェレシュ/交響曲第1番

ヴェレシュ/交響曲第1番@タマーシュ・パール/サヴァリア交響楽団(フンガロトン:HCD32118)

 2002年2月の録音.
 シャンドール・ヴェレシュ(1907-1992)はハンガリー出身の作曲家で,第2次大戦後にハンガリーが共産化するとスイスに亡命し,ベルンの音楽院で教鞭をとる傍ら,作曲を続けた.ハンガリーでは亡命後に作品の演奏が禁じられ,しばらくは本国でも忘れられた作曲家になっていたようである.

 この作品は,いわゆる「皇紀2600年」の奉祝会で企画された奉祝演奏会のために日本政府からハンガリー政府に委嘱された作品である.演奏会は1940(昭和15)年12月7日・8日の両日,銀座の歌舞伎座(!)で催され,そこで他の委嘱作品と共に初演される.指揮を執ったのは当時の東京音楽学校教授橋本國彦(1904-1949).

 作品は3楽章からなり,全体的にはヒンデミットのようなモダニスティックな新古典主義風で,ミニマリズムのように繰り返されるリズムが特徴的な第1楽章,穏やかだがコーダに至って小爆発する第2楽章,ラプソディー風な終楽章からなる.「皇紀2600年」との絡みで忘れ去られてしまうには惜しい作品だと思う.

« 2007年7月29日 - 2007年8月4日 | トップページ | 2007年8月12日 - 2007年8月18日 »

平成23(2011)年東北地方太平洋沖地震

UNIQLOCK

ついった

フォト

「愚智提衡而立治之至也」のはてなブックマーク注目エントリー

「愚智提衡而立治之至也」のはてなブックマーク人気エントリー

あわせて読みたい

  • あわせて読みたい

只今積読中

はてなハイク

  • はてなハイク

MyMiniCity

ココログ図書館ネタ