ウィリアム・ヘンリー・フライ/クリスマス交響曲
ウィリアム・ヘンリー・フライ/クリスマス交響曲「サンタ・クロース」@トニー・ロウ/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管絃楽団(ナクソス:8.559057)
1999年8月の録音.
CDのライナーノートに拠れば,ウィリアム・ヘンリー・フライ(William Henry Fry,1813-1864)はUSA(フィラデルフィア)で生まれたアメリカ人では最初に大交響的作品やグランド・オペラを作曲し,大新聞に音楽時評を寄稿し,USA音楽が発展することを訴え支援した人物である.ヨーロッパにも足を伸ばし,彼の地の文化と政治についてUSAの新聞に記事を送ったこともある.未開の地の開拓者として幾つもの仕事を同時並行でこなしたためか,過労により結核が悪化し,51歳でヴァージン諸島のサンタ・クルスに客死する.
クリスマス交響曲「サンタ・クロース」は1853年の作品.クリスマス・イヴの楽しいホーム・パーティの様子と,その晩のサンタ・クロースの訪問,そして空から天使の歌声(「神の御子は今宵しも」が壮大に鳴らされる!)が聴こえてくる様が描かれる.如何にも何の悩みも無さそうな,明るく力強い「古き良きアメリカ」らしい音楽,という印象である.なお,世界で始めてサクソフォン(ソプラノ・サックス)を起用した交響曲でもあるそうで,そのソロが綺麗なメロディを奏でる箇所がある.
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