ヘンデル/メサイア
ヘンデル/オラトリオ「メサイア」HWV56@エドワード・ヒギンボトム/アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(ナクソス:8.570131/570132)
2006年1月の録音.
「メサイア」はヘンデル自身が上演のたびに改訂していたので,現在も複数の版が演奏されているが,これは1751年ロンドンでの上演時の版に基づくという録音.女声を一切使わず,女声のパートはトレブル(Treble,クイーンズ・イングリッシュで「ボーイ・ソプラノ」を指す)とカウンター・テナーで演奏している.最初の合唱曲(第4曲,And the glory of the Lord~)で高音部が明らかにボーイ・ソプラノだったのに仰天(!)した.この曲,冒頭は確かアルトのパートなんだけど,何度聴き返しても女声にしか聴こえないのは,カウンター・テナーがアルトを受け持っているためか.むしろ第7曲And He shall purify~の方が,いきなりソプラノ・パートのボーイ・ソプラノから出るのと,高音がやたらと目立つ曲なので,その衝撃(^^;)がわかりやすいか.
演奏は,その珍奇さによりかからない,無駄な装飾を排した真摯で爽やかなもの.一度ならず聴いて損しないだけの演奏に仕上がっている.
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