マーラー/交響曲第10番
マーラー/交響曲第10番嬰ヘ長調(デリック・クックによる補筆版)@クルト・ザンデルリンク/ベルリン交響楽団(ドイツ・シャルプラッテン:32TC-72)
1979年11月,12月の録音.
ザンデルリンク(1912-)はイギリスのオケにもよく客演していたので,第10番のクック版についてはいろいろと情報を得ていたようで,1979年という第10番の受容史の中ではかなり早い時期に録音を敢行している.オーケストレーションのあちらこちらに,かなりザンデルリンクが手を入れており,打楽器陣が盛大に補強されている箇所もあるが,全体としてはさほど厚みの無い音響を逆手にとって,厳しくも美しい音楽の構築に成功している.終楽章の美しさなど,絶品である.
2007年には,この曲を聴きながらお別れ.ご理解とご協力をいただいたみなさま,ここを読んでくれたみなさまに厚く厚く御礼申し上げます.ご迷惑をかけた方は,ゴメンなさい.来る2008年が,みなさまにとって良い年になりますように.
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