コルンゴルト/赤ちゃんのセレナーデ
コルンゴルト/「赤ちゃんのセレナーデ」作品24@ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト/北西ドイツ・フィル(cpo:999 150-2)
1989年6月の録音.
グリーグ(没後100年)とガーシュウィン(没後70年)に隠れていたけど,今年はエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957)の生誕110年にして没後50年ではありませんか.気がつかなんだ.と言うわけで,今頃になって今年初めて(だと思う)コルンゴルトを取り上げる次第.せっかくなので,底抜けに明るい「赤ちゃんのセレナーデ」作品24(1928年)を.1928年に息子が生まれたことを自ら祝うために作曲された,喜びに満ち溢れる如何にもコルンゴルトらしい壮麗なオーケストレーションの作品です.この華麗なオーケストレーションの技術力が,彼の音楽の骨格そのものであり,それが骨の髄まで染み渡っていたことが,USA亡命後のハリウッドでの成功と,第二次大戦後の晩年の失意とをもたらすことになるのですが,今は得意の絶頂にあるコルンゴルトの,肩の凝らない軽妙さと華麗の上に華麗を重ねたような極彩色のオーケストレーションを楽しむことにいたしましょう(^^;).
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