ブラームス/交響曲第4番
ブラームス/交響曲第4番ホ短調作品98@セルジュ・チェリビダッケ/シュトゥットガルト放送交響楽団(DG:POCG-10157)
1974年3月23日,ヴィースバーデンでのライヴ録音.
結局,チェリビダッケと相性のいい作曲家は,ブラームスに止めを刺すのか(^^;).僕は昔々にNHK-FMが放送した同じ第4番のライヴ(1982年11月11日,当初この日に予定されていた演目は何とマーラーの第9番だったそうな)を持ってますけど,CD化されたこちらの演奏よりも更に好調で凄絶な,叫び声全開(ありゃ「唸り声」なんてもんじゃない,叱咤激励だ)の名演ですから.多分に「こしらえもの」の要素が強いチェリビダッケの解釈(天衣無縫にそれを達成していたフルトヴェングラーに近づくにはそうするしかなかったんじゃないか[大意],という柴田南雄の説に同意)には,精密機械のようなブラームスの音楽が適していたんじゃないですかね.
だから,ミュンヘンに移って,ブルックナーに合わせた超微速前進主義な解釈に転じたチェリビダッケのブラームスは,意外につまらないのですよ,僕には.
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