ドヴォルジャーク/交響曲第9番
ドヴォルジャーク/交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」@フェレンツ・フリッチャイ/RIAS交響楽団(DG:UCCG-3432)
1953年9月の録音.
フリッチャイには1959年10月にベルリン・フィルと録音したステレオ盤(DG)があり,患った後再起した,晩年の解釈で粘りに粘った名演を聴かせているそちらの方が一般的だと思う.こちらは患う以前の「リトル・トスカニーニ」時代の演奏で,エーリヒ・クライバーの「新世界」のような表現主義風に,極端から極端に振れるテンポ設定が時々聴かれるが,基本的には前へ前へと進む爽快な解釈である.オケがよく,このテンポ設定に一糸乱れず(とまではいかないが)ついていっているものだと感心する.
だからこのCDのジャケットにあしらわれている写真が晩年の「フルトヴェングラーそっくり」と言われた時期のものであることに,多少違和感が無いでもない.
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